近視とは?

目の構造

近視とは、近くはよく見えるけど、遠くがぼんやりして見えにくい状態です。

モノが見えるしくみは、目をカメラにたとえるとわかりやすくなります。水晶体がカメラのレンズ、網膜がカメラのフィルムの役割をします。カメラではレンズを通過した像がフィルムに記録されますが、同じように目では、水晶体を通過した像が、網膜面上でぴたっとピントが合うことでモノが見えます。これを正視といいます。一方、網膜よりも前でピントが合う状態のことを近視といい、網膜よりも後ろでピントが合う状態のことを遠視といいます。

目のしくみ
正視と近視

近視の症状

近視の症状は軽いものから重いものまでありますが、進行すると「見る」ために大切な働きをしている視神経や黄斑部、網膜など目の後部(後眼部といいます)に負荷がかかります。後眼部への負担は、視力の低下や色の明暗がわかりにくくなる、動くものを見るための動体視力が低下する、といった「見る」機能全体に影響を与える原因になります。

また、後眼部が大きく変形して、メガネなどの矯正器具で矯正しても視力矯正が出来ない「病的近視」になってしまうと、さまざまな合併症がおきて深刻な視力障害や失明につながる恐れがあります。厚労省平成17年度研究報告書によると、病的近視は日本における失明に至る原因の第4位になっています。

近視人口の増加

入学年度における近視比率の推移

近視人口は世界中で増え続けていて、世界の1/3が近視という報告もあります。特に、日本を含む東アジアではもともと多いといわれていましたが、近年更に近視人口が急激に増えていて、その多くが10代の子どもたちです。

文部科学省の学校保健統計調査では、近視と考えられる裸眼視力が0.3未満の割合について調べられています。それによると、各入学年度とも進級するにつれて裸眼視力0.3未満の比率が増加していることがわかります。更に、H15年入学以降はそれ以前に比べ、同学年における裸眼視力0.3未満の比率が顕著に上昇しており、日本において若年層の近視化が加速していることがうかがえます。

このように、日本では若年層での近視の割合が大きくなってきており社会的問題にもなっています。